アドボケータ―とは・・・
アドボケーター(あどぼけーたー、advocater)とは、自分の意見や権利を上手く伝えることのできない患者の代わりに、意見や権利を主張する代弁者のことである。代弁者、擁護者、権利擁護者、権利擁護推進員、医療決断サポーターなどとも呼ばれる。
医療の現場においては、患者と接する時間の長い看護師が、アドボケーターとしての役割を担うケースが多い。
「患者の権利擁護」という考え方は、1960年代後半から消費者運動を背景に米国で広がった。また、1972年にアメリカ病院協会(AHA)が「患者の権利章典」を作り、1970年代後半には病院内に「患者の権利擁護職員」をおくようになり、アドボケーターのニーズが広まったと考えられている。日本では、1980年代に患者の権利擁護が提唱されはじめた。
アドボケーターの具体的な役割
・患者(障がい者、高齢者、様々な被害者など)に寄り添い、患者の意見を聞きながら、患者が納得いくように、社会(周囲のスタッフ、患者の親族、行政機関など)に伝えていく。
・病院、医療チームと患者をつなぐ調整役になり、両者がきちんと話し合い、患者中心の医療の実現を図る。