LVEFとは・・・
LVEF(エルヴイイーエフ、Left Ventricle Ejection Fraction)とは、心機能のうち、心室収縮機能の代表的な指標である。左室の収縮力(ポンプ機能)を測ることができる。駆出率、左室駆出率、左室駆出分画ともいう。
心拍ごとに心臓が放出する血液量(駆出量)を拡張期の左心室容量で割って算出される。左室駆出率は50%以上が正常とされており1~2)、その数値を基準にして心疾患患者の状態・予後を把握することができる。計算に使う値は、心エコー検査・心プールシンチグラフィ・左室造影・MRI・CT・などから測定する。
LVEF=(拡張末期容積-収縮末期容積)÷拡張末期容積×100
=1回心拍出量÷拡張末期容積×100
引用参考文献
1)日本心エコー図学会.ASE/EACVI ガイドラインおよび基準値.
2)日本循環器学会ほか.急性・慢性心不全診療ガイドライン(2017年改訂版).
3)小川洋司.心臓カテーテル法.系統看護学講座 成人看護学3 循環器.第14版,医学書院,2015,69-70.(ISBN9784260019873)