怒張とは・・・
怒張(どちょう、engorgement)とは、血管が平常時に比べて膨れている状態を指す。血流の停滞などによって血液の循環が不十分なことで血管が張り、拡張することによって起こる。
一般的には、採血や注射の際に、血管を見つけるために駆血帯を巻くことで怒張させることが知られている。この場合、疾患によるものではないため、採血や注射の部位を心臓より上げることで怒張は収まる。一方で、右心不全に伴う頸静脈怒張など、疾患が原因で起こる血管の怒張は、身体的な要因により血液の循環が正常に機能していないことによって起こる。
引用参考文献
1)苅尾七臣監.医療情報科学研究所編.頸静脈怒張の視診.病気がみえる vol.2 循環器.メディックメディア,2013,17.(ISBN 9784896326437)
2)和田攻ほか編.怒張.看護大辞典.第2版,医学書院.2010,2154-2155.(ISBN 9784260-005135)