最終更新日 2019/09/02

皮膚割線

皮膚割線とは・・・

皮膚割線(ひふかっせん)とは、皮膚の緊張と一致する線のことである。オーストリアの解剖学者ランガーが示したことから、ランガー線、ランゲルラインともいう。

 

細胞分裂の過程でできた分裂線であり、真皮層における線維の走行と並行に生じる。
ランガーらによって、手術の際には皮膚割線に沿ってメスを入れると、傷跡が最小限に留められることが報告されてきた。しかし、近年では,皮膚割線ではなく、皺線に沿った切開のほうが瘢痕形成は少ないということも主張されるようになっている。

 

引用参考文献
1)安住佑一.日本人屍体顔面部皮膚割線に関する研究第1報:肉眼的観察所見について. 口腔病学会雑誌.41(2) ,1974,172-179.
2)伊藤由美子ほか.女性解剖体における顕出例の示説:体幹から肩・腋窩にかけて.臨床外科.51(9)1996,1185-1191.
3)三木園生ほか.身体の清潔に関する看護技術の変遷:1877年から1991年の看護書の分析.桐生大学紀要.24,2013.77-85.

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