肺胞-毛細管ブロック症候群とは・・・
肺胞-毛細管ブロック症候群(はいほうもうさいかんぶろっくしょうこうぐん、alveolar capillary block)とは、肺胞と毛細管の間(間質と呼ばれる)のガス交換に障害がある状態のことである。A-Cブロック症候群(A‐C block syndrome)やACとも言う。
背景
肺胞-毛細管ブロック症候群は、びまん性間質性肺線維症の概念が確立される以前に用いられた症候群名であり、現在ではあまり使用されない1)。
原因
間質性肺炎・肺線維症、間質への腫瘍の浸潤などが原因となる2)。
症状
呼吸困難を生じる。はじめは運動時にのみ見られるが、進行すると安静時にも見られるようになる。
検査・診断
肺胞-毛細管ブロック症候群のみを検出する肺機能検査はないが、通常は、肺拡散能検査(DLCO)が指標として用いられる。
引用参考文献
1)長井苑子.伊藤正男ほか編.A-Cブロック症候群.医学大辞典.第2版.医学書院,2003,249.(ISBN 9784260005821)
2)和田攻ほか編.肺胞-毛細管ブロック症候群.看護大辞典.第2版,医学書院.2010,2354.(ISBN 9784260-005135)