「大変な仕事」の現場から|マンガ・ぴんとこなーす【番外編】

「ぴんとこなーす」でおなじみのぷろぺらさん。

介助中の事故で准看護師が有罪判決を受けたニュースを見て、現場で働くひとりとして感じたことを漫画にしてツイートしたところ、8万5000回以上リツイートされ大きな反響がありました。

多くの共感の声を受けて感じたことを、漫画にしてお届けします。

私は普段、病院で働きながら看護師の日常漫画を描いています。先日、長野県の施設にて食事介助中の事故により准看護師が有罪になったニュースを見て、思うことを漫画にしたところ大反響をいただきました。「看護・介護って大変な仕事」という記号で語られてしまうけれども、仕事内容やリスクまで理解してくれる人は少ないと感じています。

「医療・介護現場の人手不足を叫ぶ声は飽和していてもはや雑音のひとつでは?」と疑問に思ったり、厳しい環境に心が折れて辞めてしまう人がいたり、現状を訴えると「じゃあ辞めればいいじゃん」と言われてしまう風潮だったり…現状を知らない人に、わかりやすく伝えたくてあの漫画を描きました。

ちょっと驚いたのは「保育園や育児も同じ」という意見が多かったこと。医療・介護の現場との共通点を改めて感じました。一部、批判的なリプライもいただきましたが、私は現在の環境が多くの人に伝わればいいと考えています。

「じゃあ患者に死ねっていうのか」という意見も。生きづらそうだな、と思いました。この医療・介護の「大変な仕事」にプライドを持っている人たちが今もどこかで踏ん張っています。「全員が満足できる生活」の「全員」の中に私たちが入れてもらうために何ができるのか、考えることをやめないでこれからも発信していきたいと思います。

 

 

twitterで大反響を呼んだ、医療・介護現場のリアルを描いた漫画はこちら。

あなたに今からこの4人の方々をお任せします。足が不自由なAさん、なんでも食べてしまうBさん、ふらふらどこかへ行ってしまうCさん、首から管が入っていてベッドから動けないDさんです。

この方々は全員、口で言っても理解できなかったり忘れたりしてしまいます。Aさんがトイレに行こうと立ち上がるので、お手伝いしてください。ほらほら、後ろでBさんが何かを口に入れようとしています。Dさんのベッドは離れたところにありますよ。あ、Cさんがどこかへ行こうとしています。

ここで注意事項です。人員は増えませんので、技術でなんとかしましょう。動くのを抑える行為も禁止です。Aさんは気に入らないことがあると手が出ますが、抗議したりやり返すのは当然ダメですよ。でももし何かがあったら…責任はすべてあなたにあります。観察は?予防は?技術は足りていた?プロなんだから、できたはずでしょう?

今回は初めてだから特別に4人でしたが、通常は10人を1人でみるのが普通ですからね。さあ、全員が満足できる生活を遅れるよう、頑張ってください。

 

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【著者プロフィール】

ぷろぺら(@puropera44

現役で病棟看護師やってます
ぴんとこなーすをどうぞよろしくお願いします!

Twitter[https://twitter.com/puropera44

 

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