新人看護師が気をつけたいマナーは?【身だしなみ&コミュニケーション】

新人看護師として好印象なスタートを切るには「マナー」も大切です。 といっても、そんなに構える必要はありません。

 

「まずは、こんなところに気をつけておけば大丈夫!」という身だしなみ&コミュニケーションのポイントを紹介します

 

 

身だしなみは「清潔感&衛生的」がポイント!

身だしなみは「清潔感・衛生的」がポイントです。メイク:薄付きのコスメでナチュラルメイク、顔色が悪く見えない程度に行う。 ヘアスタイル:髪色は暗めに、低めのお団子スタイル、前髪はピンで留める。 服装:下着透け対策をする、胸元のヨレに注意する。 その他:爪は短く丸く切る、香水・アクセサリーは使わない。社会人として、身だしなみを整えるのは基本のマナー。

 

きちんとした印象を与える見た目は好感を持たれ、患者さんや先輩との信頼関係を築くうえでも大切です!

 

「清潔感・衛生的」といったポイントを押さえて身だしなみを整えましょう。

 

ヘアスタイル

病院では、いろいろな年代や価値観の患者さんと接します。中には、髪色が明るいことで少し印象が悪く見えると思う方も。

 

そのため、入職前に、一般的な社会人の髪色の7番くらいの暗めの色にしておくほうが無難かもしれません。

新人ナースの髪色の目安は7番で、暗めの色です。JHCAレベルスケールに当てはめてチェックしましょう。※髪色の基準は日本ヘアカラー協会の定めるJHCAレベルスケールのこと。4番~15番までの髪色をレベル分けしている。

 

現場で特に注意したいのは、患者さんのケアや処置の介助で髪の毛が不潔野に付いてしまうこと

 

ロングヘアの人は「低い位置でお団子スタイル」が定番! 前髪が長い場合は、ピンで留めましょう。

ショート・ボブヘアの人は、髪を耳にかけてピンで留めておくとよいです。

 

メイク

看護師のメイクはナチュラルにするのが基本です。顔色が悪く見えない程度にメイクしましょう。

 

マスカラ・チーク・リップなどを強調させると清潔感が失われやすいので、薄付きコスメを選ぶのがおすすめです。

 

夜勤は長時間つけてもOKなナチュラルコスメを使用すると、肌荒れ対策にもなるので◎。

 

 

 

服装

白衣を着るときに最も注意したいのは、「下着が透けない」こと

白衣は薄い色のものが多く、下着の色やラインが透けてしまうことがあります。

 

  • ベージュの下着
  • シームレスのキャミソールやガードル

 

などのインナーでしっかり対策を!

 

また、白衣にたくさんの物を入れて重みで胸元がよれたり、PHSや名札のネックストラップが絡まったりよじれたりすることもあります。だらしない印象にならないよう、鏡で見ながら調整をしましょう

 

その他

一見目立たないポイントも、気にかけておくことが大切

 

爪は、ネイルなどはせず、素爪の状態が基本です。角があると患者さんを傷つける可能性があるので、短く丸く切りそろえましょう。

 

香水やコロンは、香りで気分不快を催す患者さんもいるので、NGです。

 

アクセサリーはケアや移乗などで患者さんに引っかけてしまうこともあり、安全上の理由から避けたほうがよいでしょう。

 

 

コミュニケーションは「挨拶・言葉遣い・配慮」が大切!

コミュニケーションのマナーは「挨拶・言葉遣い・配慮」が大切です。・自分から挨拶をする・敬意を払った言葉遣いをする・相手の状況を配慮する  といった点に注意しましょう。看護師として働く上で欠かせない「コミュニケーション」。

 

医療者同士で話すときも、患者さんと話すときも、以下の3つのマナーを押さえると、印象アップ&円滑なコミュニケーションにつながります

 

自分から挨拶しよう!

気持ちのいい挨拶は人間関係のキホンのキ! 自分から挨拶することを心がけましょう。顔を覚えてもらえて、仕事も円滑に進みやすくなります。

 

また、院内の廊下や病院の敷地内では、患者さんやご家族、他部署のスタッフとすれ違うこともあります。

 

挨拶していない様子をたまたま先輩に見られて注意を受ける…なんてことも! たとえ知らない相手でも、明るく会釈や挨拶を行うクセを付けていくのが◎

 

先輩ナースのイラスト先輩ナース

病棟に配属されたときなど、きちんとした自己紹介をするのも新人看護師として大切なマナー!

 

  • 名前
  • 出身地、趣味や特技、好きなものなどをカンタンに
  • 新入職員としての抱負

 

といった内容で、最後に「よろしくお願いいたします」と伝えられるように準備しておくと安心です。

 

敬意を払った言葉遣いをしよう!

先輩や患者さんと話すときに最も意識したいのは「相手を敬う気持ち」です。

 

言葉遣いも「~です」「~ます」と丁寧に話したり、「いらっしゃる」「おっしゃる」といった敬語を使ったりなど、相手に対する礼儀を大切にしましょう。

 

患者さんにタメ口を使うのは、不快になる方もいるので、避けたほうがベター。お互いに気持ちの良いコミュニケーションをとることを心がけましょう。

 

「でも、正しい敬語って自信ないな…」と思う人は、看護師のための「正しい言葉づかい」まとめで間違えやすい表現を確認しておきましょう。


 

相手の状況に配慮しよう!

「相手の状況に配慮する」と言われると、ちょっと難しく感じてしまいますが、

 

  • クッション言葉を使う
  • 否定的な表現はせず、肯定的に言い換える

 

といった2つのコツを押さえるだけで、配慮していることが伝わるようになります。

 

クッション言葉とは、相手にお願いなどをするときに、「恐れ入りますが」「お手数ですが」のように、本題を伝える前に入れる一言のこと。クッション言葉を入れるだけで、相手の状況に配慮でき、誠実な印象になります。

 

報告などで先輩に話しかけたいときや、患者さんの情報収集などをするときは、クッション言葉を使うとスムーズに会話に入ることができます

 

クッション言葉の例文

〇〇さん、お忙しいところ失礼いたします。いま、お時間よろしいでしょうか?△号室の患者さんですが…。

 

また、忙しかったり余裕がなかったりすると、患者さんに対して「~してはいけません」「~しないでください」と命令形や否定的な言葉を使ってしまいがちですが、なるべくポジティブに言い換えたい表現です。

 

相手の気持ちや状況を尊重することで、円滑なコミュニケーションがとれます。

 

肯定的な言い換えの例文

1人でトイレに行かないでください。
→ トイレに行くときは看護師をお呼びください。

 

 
先輩ナースのイラスト先輩ナース

患者さんが相手のときは、専門用語や省略した言葉は誤解を招く可能性があるので、一般的な言い方に直してわかりやすく伝えるようにしましょう。

 

慣れない環境だと緊張して早口になってしまうこともありますが、ゆっくりと話すと、気持ちも落ち着くのでおすすめです。

 

おわりに

入職したばかりのときは気を遣うことも多く、なかなか実践できないこともあるかもしれません。

 

まずは、今回紹介した内容を少しだけ頭の片隅に置いておいて、少しずつできるようになっていけばOK!

 

先輩や患者さんからたくさんのことを学び、いろんな力を身に付けていってくださいね。

 

 

※編集部注)この記事は2021年3月29日に最新版に更新しました(記事初出:2013年3月)

 

看護roo!編集部 小園 知恵(看護師)

 

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