虫垂炎

『ナスさんが教える! ぴんとくる消化器外科看護』より転載。
今回は虫垂炎について解説します。

 

著者/ぷろぺら(看護師)

医学監修/平野龍亮
相澤病院外科センター乳腺・甲状腺外科
日本外科学会専門医・日本乳癌学会乳腺認定医・臨床研修指導医

 

 

虫垂炎

原因

・なんらかの原因で虫垂が閉塞することで起こります。
・虫垂の閉塞は、虫垂の入口付近にあるリンパ濾胞が腸炎によって腫れたり、糞石が詰まったりすることで起こります。

 

看護師顔画像
虫垂

虫垂炎は、よく「盲腸」なんて呼ばれるけど、盲腸は回腸から大腸につながる部位の名前。

 

正確には虫垂という場所があって、そこに炎症が起きる疾患だね。

 

 

 
看護師顔画像
盲腸

 

盲腸は、小腸からみて左折すると盲端だから、盲腸っていわれているんですって!

 

 

症状

腹痛や悪心・嘔吐が起こります。

 

治療

抗菌薬による治療外科的治療ともによく行われます。
・手術は腹腔鏡下で行うこともあります。
・糞石の詰まりによるものは抗菌薬では治りにくいため、手術を行うことが多いです。

 

医師顔画像

軽症の場合、手術は切って縛って断端を埋め込んで終了。

虫垂炎の手術

 

腹腔鏡下でやることも多いけど、開腹しても傷は小さいし、感染が虫垂に限局しているから術後の心配もそれほどないよ。

 

ただ、虫垂が炎症でラプチャー(破裂)していると腹膜炎になるから、大手術になることもあるよ!

 

 

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【著者プロフィール】

ぷろぺら@puropera44

看護師。これまでに慢性期病棟、クリニック、消化器外科、HCU、救急病棟、泌尿器科、腎臓内科などを経験。
看護roo!では『マンガ・ぴんとこなーす』を連載中。

 

 

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本連載は株式会社南山堂の提供により掲載しています。

 

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[出典] 『ナスさんが教える! ぴんとくる消化器外科看護』 著者・ぷろぺら/医学監修・平野龍亮/2020年3月刊行/ 南山堂

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