通常、前腕肘窩に行うのはなぜ?|静脈内注射
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は静脈内注射の実施部位に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
通常、前腕肘窩に行うのはなぜ?
表在性の静脈であればすべて注射可能ですが、前腕肘窩(ぜんわんちゅうか)に行うことが多いのは、前腕の静脈が太くて弾力性に富み、注射器を固定しやすいためです。
肘正中皮静脈(ちゅうせいちゅうひじょうみゃく)、橈側皮静脈(とうそくひじょうみゃく)、尺側皮静脈(しゃくそくひじょうみゃく)などがよく用いられますが、手背の背側中手静脈(はいそくちゅうしゅじょうみゃく)、副橈側皮静脈(ふくとうそくひじょうみゃく)などにも行われます(図1)。末梢、内側に行くほど疼痛は強くなります。
図1静脈内注射の実施部位
※編集部注※
当記事は、2020年8月22日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版