水を入れた後、氷枕の余分な空気を出すのはなぜ?|冷罨法

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は氷枕内の余分な空気に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

水を入れた後、氷枕の余分な空気を出すのはなぜ?

氷枕には、2/3程度の氷を入れ、コップ1杯程度の水を注ぎ入れます。止め具をはめる前に氷枕の内部の空気を抜くのは、安定感と熱伝導を高めるためです。

 

空気は比重が小さいために氷枕の貼用面に溜まります。この状態で頭を乗せると、ゴム風船の上に頭を乗せたようになって安定が悪くなります。

 

また、空気は熱伝導率が低いため、氷の冷たさが頭部に伝わらず、冷罨法の効果が薄れてしまいます。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

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