湯たんぽにたっぷり湯を入れ、中の空気を出すのはなぜ?|温罨法
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は湯たんぽの使用に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
湯たんぽにたっぷり湯を入れ、中の空気を出すのはなぜ?
湯たんぽには、ゴム製、金属製、プラスチック製などの種類があります。素材に応じた使い方をする必要があります。入れる湯の量も、種類によって変えます。
ゴム製の場合は、湯を湯たんぽの2 /3 程度まで入れます。
湯たんぽを平らに置いて口を上に向け、湯を口まで押して空気を抜くのは、中に空気が入っていると熱伝導が悪くなるためです。
金属製、プラスチック製の湯たんぽは、湯たんぽを縦にして注入口から湯の水面が見える程度に湯を注ぎ入れます。湯の量が少なすぎると冷めやすくなり、多すぎると中の空気が膨張して湯が栓から漏れやすくなって危険です。
memo使う物品による湯の温度
ゴム製の湯たんぽは、熱による変質を防ぐために60℃くらいの湯を用います。金属製の湯たんぽは、80℃程度の湯を注ぎ入れます。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版