保温に気をつけるのはなぜ?|車いすでの移送

 

『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。

 

今回は車いすでの移送の際の保温に関するQ&Aです。

 

大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授

 

保温に気をつけるのはなぜ?

病室、廊下、戸外は、それぞれ気温が異なります。さらに、患者は病室で寝具をかけて過ごしているため、感じる温度差は看護師が感じる温度差よりずっと大きくなります。そのため、看護師の主観的な判断に頼りすぎると、患者は寒さを強く感じることになりかねません。

 

車いすで病室から出る時は、こうしたことを想定して、上着や膝掛けを用意しましょう。

 

上着や膝掛けの着用は、外観を整えるうえでも大切です。患者のボディ・イメージを損なわないような配慮が必要です。

 


本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。

 

[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版

SNSシェア

看護ケアトップへ