清拭時、露出が少ないように気をつけるのはなぜ?
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『看護技術のなぜ?ガイドブック』より転載。
今回は清拭時の注意点に関するQ&Aです。
大川美千代
群馬県立県民健康科学大学看護学部准教授
清拭時、露出が少ないように気をつけるのはなぜ?
露出が少ないように配慮するのは、清拭中に体が冷えないように保温するためです。室温は24±2°Cに調節しましょう。また、患者の羞恥心を少しでも軽減するという意味でも、露出を少なくする配慮が求められます(図1)。
図1清拭時の露出を少なくする配慮
清拭は、顔・首→上肢→胸部→腹部→下肢→背中→陰部というように、上半身から下半身に向けて行うのが基本です。露出部が少なくてすむように、徐々に拭く部分の寝巻きをずらしていきます。
患者の状態により、寝巻きを全部脱いだ状態で清拭を行ったほうがよいと判断される場合は、できるだけ露出する部分を少なくするように、綿毛布やバスタオルで体を覆うようにします。バスタオルを患者にかける時、取る時は、気流を起こさないように扱います。
清拭を行うに当たっては、患者に声をかけて了解を求め、プライバシーを守るためにカーテンを引きます。
※編集部注※
当記事は、2019年9月2日に公開した記事を、第2版の内容に合わせ、更新したものです。
本記事は株式会社サイオ出版の提供により掲載しています。
[出典] 『看護技術のなぜ?ガイドブック』 (監修)大川美千代/2016年3月刊行/ サイオ出版