酸素ボンベの交換方法は?
『人工呼吸ケアのすべてがわかる本』(照林社)より転載、Web掲載にあたり一部改変。
内容は書籍刊行当時のもの。
今回は「酸素ボンベの交換方法」に関するQ&Aです。
露木菜緒
一般社団法人Critical Care Research Institute(CCRI)
酸素ボンベの交換方法は?
圧力計が「0」になっていることを確認し、スパナを使って酸素流量計・圧力計のボルトを外し、新しい酸素ボンベに接続します。 一般的に、圧力計の目盛りが赤色以下(5Mpa)を示すボンベは交換が必要です。
〈目次〉
酸素ボンベ交換の時期
圧力計の目盛りには、赤・緑のマーキングがあるが、一般的に赤色以下(5Mpa)を示している酸素ボンベは交換しておく必要がある。
酸素ボンベ交換の手順
1使用済み酸素ボンベを外す
① 使用済み酸素ボンベのバルブを「閉」にする。
・ 圧力計が「0」になっていることを確認する。
・ 酸素流量計とボンベの接続部分に酸素が残留していると、噴出して事故の原因になる。
② 酸素流量計・圧力計のボルトを、スパナを用いてゆるめ、ボンベから外す(図1)。
2新しい酸素ボンベを接続する
③ 新しい酸素ボンベに酸素流量計・圧力計を接続する。
・ 接続する際には、酸素流量計のゴムパッキンの劣化がないこと、口金付近に塵埃がないことを確認し、ボルトを確実に締めて固定する(図2)。
④ 新しい酸素ボンベのバルブを「開く」の方向へ回し、圧力計で残量を確認する。
⑤ 酸素流量計を開け酸素の噴き出し口に手を当て、酸素が流れることを確認する。
本記事は株式会社照林社の提供により掲載しています。
[出典] 『新・人工呼吸ケアのすべてがわかる本』 (編集)道又元裕/2016年1月刊行/ 照林社