2019/11/20 のクイズ
- 1. α1受容体遮断薬
- 2. 抗コリン薬
- 3. 抗ヒスタミン薬
- 4. 抗アンドロゲン薬
挑戦者7605人 正解率52%
排尿障害には「蓄尿症状(尿が近い、尿が漏れるなど)」「排尿症状(尿が出にくいなど)」「排尿後症状(残尿感など)」があります。
この患者さんは、夜中、尿をためておくことができなくなり、過活動膀胱の頻尿の症状が出ています。こういった頻尿は、排尿障害の中でも蓄尿症状に当たります。蓄尿症状に用いられる薬剤は、抗コリン薬が中心となります。
- 1. α1受容体遮断薬
-
不正解
α1受容体遮断薬は、前立腺肥大症に用いられる薬です。前立腺や尿道・膀胱にある交感神経に関わるα1受容体を阻害することで、内尿道括約筋や前立腺を弛緩させ、尿道を広げ、排尿機能を改善させる薬です。
- 2. 抗コリン薬
-
正解
正解です。抗コリン薬は、抗コリン作用※により膀胱の異常な収縮を抑え、神経因性膀胱や過活動膀胱などによる尿意切迫感や頻尿などを改善する薬です。
※抗コリン作用:アセチルコリンとアセチルコリン受容体の結合を阻害する作用のこと - 3. 抗ヒスタミン薬
-
不正解
抗ヒスタミン薬は、ヒスタミンによるかゆみを抑制する薬剤です。
- 4. 抗アンドロゲン薬
-
不正解
抗アンドロゲン薬は、前立腺肥大症に用いられます。アンドロゲンは前立腺を肥大する作用があるため、アンドロゲンの働きを抑えることで、前立腺の肥大を抑制します。
引用参考文献など
1)浦部晶夫ほか.今日の治療薬2019.南江堂.2019,1472p.
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