子どもの成長・発達（59問）　子どもの成長・発達のアセスメント

第105回午前53問

Aちゃん（生後10か月、男児）は、先天性心疾患のため手術を受けた。Aちゃんの体重の変化を図に示す。

手術後から現在までの体重の変化に対する評価で適切なのはどれか。

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解答・解説

1.　体重増加の不良: 手術前後（生後2か月過ぎ～4か月）の体重が3パーセンタイル未満であった状態から、生後10か月の現在は50パーセンタイルまで体重が増加しているため、体重増加の不良ではない。
2.　過度な体重増加: 子どもの現在の体重は50パーセンタイル（中央値）で、97パーセンタイル値を超えていない。また、生後3か月での最低値から生後10か月の現在までの7か月間で5.5kgの体重増加量は正常範囲内である。
3.　標準的な体重増加: 手術前後（生後2か月過ぎ～4か月）の体重が3パーセンタイル未満であり、標準的な体重増加ではない。
4.　キャッチアップ現象: 子どもの発育や発達面におけるキャッチアップ現象とは、「遅れを取り戻すこと」であり、病気などの阻害要因がなければ到達していたと考えられる発育・発達レベルに到達することである。子どもの体重は、手術の際に低下しているが、その後勢いよく増加して50パーセンタイル（中央値）に達していることから、キャッチアップ現象である。