状況設定問題(144問) 療養の場に応じた地域・在宅看護

第100回 午前95問

次の文を読み問題2に答えよ。
Aさん(78歳、男性)は、76歳の妻と娘の3人で暮らしている。Aさんは、大腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、再発し、治療を行ったが効果がなく、在宅で緩和ケアを行うことになった。Aさんは腹部の癌性疼痛を訴え、オキシコドン塩酸塩徐放錠を1日2回内服している。Aさんは食べたいときに食べたいものを少量ずつ食べているが、摂取量が減少してきている。妻は腰痛があり、娘は日中、仕事に出ている。

問題2
退院後、Aさんは痛みが強くなってきた。外来でオキシコドン塩酸塩徐放錠が増量されていた。その後、全身状態が悪化し傾眠傾向がみられるようになった。そのため、確実に疼痛がコントロールできるよう、フェンタニル貼付剤に切り替えることになった。AさんのADLは低下しており、介護している妻は腰痛の増強を訴え始めている。

訪問看護師による家族への指導で適切なのはどれか。
  • 1. フェンタニル貼付剤は痛みのある部位に貼る。
  • 2. フェンタニル貼付剤は痛みが出始めたら交換する。
  • 3. 残ったオキシコドン塩酸塩徐放錠は医療機関に返却する。
  • 4. 妻の腰痛の緩和のためにフェンタニル貼付剤を使用してもよい。
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