状況設定問題(183問) 病気や診療・入院が子どもと家族に与える影響

第109回 午後100問

次の文を読み問題1に答えよ。
Aちゃん(5歳、男児)は、2日前に39℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)罹患児が数名いる。

既往歴:特記すべきことはない。

予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。

家族歴:両親は流行性耳下腺炎罹患の既往がある。妹のBちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎罹患の既往はない。

身体所見:体温39.2℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。

検査所見:白血球8,760/μL。血清アミラーゼ834U/L(基準44~132)、CRP0.1mg/dL。

問題1
Aちゃんに腰椎穿刺を行うことになった。看護師が検査の準備を始めると、Aちゃんは「何をするの?」と不安そうな表情をして尋ねてきた。看護師の適切な返答はどれか。
  • 1. 「泣いちゃだめだよ」
  • 2. 「気にしないでいいよ」
  • 3. 「痛いことはしないよ」
  • 4. 「背中にお注射するよ」
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