状況設定問題(144問) 療養の場に応じた地域・在宅看護

第109回 午前117問

次の文を読み問題3に答えよ。
Aさん(57歳、男性)は、妻(55歳)と長女(28歳)の3人暮らし。4年前に直腸癌と診断され、手術を受けてストーマを造設した。その後、Aさんは直腸癌を再発し、治療を行ったが効果がなく、腹部のがん疼痛を訴えたため、疼痛をコントロールする目的で入院した。主治医からAさんと家族に余命4か月程度と告知され、Aさんは「痛みは取り除いてほしいが、延命治療は望まない。自宅で好きなことをして過ごしたい」と話している。現在、Aさんはオキシコドン塩酸塩を1日2回内服し、痛みがなければ日常生活動作〈ADL〉は、ほぼ自立している。

問題3
退院後3か月。Aさんの食事や水分の摂取量は減り、徐々に傾眠傾向になってきた。Aさんの妻は訪問看護師に「少し怖いが、できればこのまま自宅で看ていきたい」と話した。

Aさんを自宅で看取るための訪問看護師の対応で適切なのはどれか。
  • 1. 高カロリー輸液の開始を医師と相談する。
  • 2. Aさんの清潔ケアは看護師が行うことを妻に伝える。
  • 3. 今後起こりうるAさんの状態の変化を妻に説明する。
  • 4. Aさんが亡くなるまで家族がそばを離れないように伝える。
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