梅雨のじめじめした気持ちを吹き飛ばしてくれた、希望の空|ナースのみんなに聞いてほしい話(5)

じめじめした時期、患者さんを励ましたのは…?

 

新人看護師時代、終末期がんの患者さんを受け持っていました。梅雨のじめじめした季節。

「雨ばかりで気が滅入っちゃう」と患者さん。元気を出してほしいと思った私は、「雨がふる日があれば必ず雨上がりもやってきますよ!」と声をかけます。

「そうだね、明日は晴れるかもね」と笑顔になる患者さん。そしてなんと、翌日、空には虹が!

虹を見た患者さんは、「このまま体も良くなるといいのに」と願います。しかし、数日後、患者さんは息を引き取りました。その後も私は、虹を見るたびに患者さんのことを思い出すのでした。

 

このお話は、「り」さんの投稿をもとに作成しています。

※この作品はフィクションです。実際のエピソードもとに、個人が特定されないよう一部を脚色しています。

 

 

【著者プロフィール】

なかエマ@nakaemablog

看護師、漫画家。

看護師経験や子育ての模様を描いたエッセイ作品をブログにて執筆。共著にKADOKAWA『うちの子の場合! 子育てが10倍楽しくなる!出産&育児コミックエッセイ』。

ブログ:わたくしごとですが。

 

 

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