今、一番大切にしたいのは…|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(121)

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彼氏に離婚理由を聞いてしまった松本さん。それからぎくしゃくしてしまって…

 

彼に離婚のことを聞いてしまった松本さん。『時が戻せるなら戻したい…。なんで聞いちゃったんだろ。待つべきだった…。あれから連絡しても何かよそよそしい。』と自分の行動を後悔していました。

『いつもなら会えない時は電話くれるのに…』といつもと違う態度に、『今の私には
あの人が大切なんだって思い知った…。馬鹿だな…私…。』とひどく落ち込みました。考え事をしながら歩いていると、廊下で誰かにぶつかってしまいました。

なんと、それは草壁先生でした。「大丈夫ですか?松本さん、タイマー持ってどこ行くんですか?」とにこにこと笑う草壁先生の顔を見て、

松本さんは、「ばっ!」と急に抱きついて、涙を流し始めました。草壁先生は、突然のことに戸惑いました。

先生の背中では、タイマーの秒針の音がしました。『なんで私…。先生に抱きついてんの…。』と松本さんは我に返り、自分のしたことに愕然としました。

抱きつかれた草壁先生はというと、松本さんに急に抱きつかれ『い…いい匂いがする…』と思っていました。しばらくして『だがこれはもも子さんに見られたりしたら、非常にマズイ状況では!?』と思い返し、「落ち着いて…あのー…手を放してもらえますか?」と声をかけました。

離れた松本さんに、「何かあったんですか?」と質問しても、答えてくれません。松本さんは、『やだな…私先生の一番嫌いなタイプだ…。つくづく自分が嫌になる。』と涙を流すと、「人生ってうまくいかないね…ちゃんとやってるつもりで全然うまくいかない…。」としぼりだすように言いました。

さらに、「先生も…もも子じゃなかったらこんな苦労しなかったね。私も好きな人ができたと思ったらつまづく。」というと、先生は、「でも本当に望んでいるものが、その中にあるんだよ きっと。」とモジャ先生が言っていたことを引用して言いました。「そう…あれから考えたんだ。」

「もも子さんといる時の自分が一番好きだなって思う。だから待とうって思うんですよ。」と告げるのでした。先生に言われて、目からウロコが落ちたように『私だってそうだったんじゃないの?だったら諦めずに待つべき…』と考え始める松本さんなのでした。

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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ブランク16年の私が看護師に復帰した話

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