本当に望むもの|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(116)

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「僕がもも子さんを、何があっても守りますから。」草壁先生の言葉に、もも子は…

 

草壁先生に背中を支えられ、「僕が守る」と告げられたもも子。驚きで涙も止まり、もも子は、「先生…ありがとう…。もう大丈夫です…。」とお礼を言いました。

草壁先生は、「あっ…ハイ」ともも子の背中から手をどけましたが、2人はお互いにドキドキが止まらない様子です。

少し正気に戻ったもも子は、『それにしても…モジャ先生の事例、すごく興味深い…。小児の看取りなんて辛すぎるけど、先生はやり遂げたんだな。』と考えました。勉強会も終わりモジャ先生に挨拶に行くと、

モジャ先生はもも子と草壁先生の泣き腫らした目を見て「2人共目真っ赤すぎない!?」と言われてしまいました。「もも子さんは泣くよね。年の近い子もいるし、草壁はもともと泣き虫だからな。」と驚きながらも納得していました。講義の内容についてもも子が触れると、「でもこのお母さん、この間妊娠したんだよ。」とモジャ先生は言いました。

「色々あってもやっぱり子どもがほしいって思うんだって。そのお母さんが言ってたんだよ。本当に望んでいるものは望まないものに包まれて来るって。僕はその言葉に感動しちゃったよ。」とモジャ先生は感心したように言いました。

モジャ先生のことばを考えるもも子と草壁先生。勉強会の帰り道

モジャ先生の言った言葉を松本さんやくるみにも伝えました。「なんとなくわかるけど、理解の深さが先輩のソレとは違う気がする…。」と話しをしていると、くるみが「私、用事あるんで帰ります。」と言いました。

「あっそう…じゃあ私も。」と松本も言うと、もも子も「あっ私も!!」と帰宅することになりました。みんなと別れた後、電車の中でくるみは一人考えていました。

『今日…行くんじゃなかった。あんなの見せられて…いつもなら引きはがして邪魔する所だけど、あの事例発表でそれどころじゃなかったんだよね…。』と講義中、草壁ともも子同様ガチ泣きしていたくるみなのでした。

 

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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