【マンガ】それでも看護をする理由~Case.2 みお~(6)

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大声をあげてしまい、プリ会に出るのが嫌になったみお。

先輩たちのアドバイスをどう受け止めるのでしょうか。

 

前回、プリセプティの恒平に怒鳴ってしまったみお。プリ会が近づいていますが、「看護が作業になっているのよね。」「一体どう教えてんの?」「栗原さんじゃなくて私たちにいろいろ聞いてくるし、しっかりしてよね。」など、『袋叩きにされるんだろうな…』と憂鬱で仕方ありません。

 

 

 

ネガティブ思考が止まらないところを、「みお!プリ会、もう始まるよ。」と同僚に声をかけられ、ハッと我にかえりました。みおは返事をしながら、『もう辞めたい。プリも…看護師も…。』と大きなため息をつきました。

 

 

プリ会の中で、みおの報告の番になったとき、みおは「まず課題点ですが…。報告や相談が少なく、勝手に動いてしまいます。」と恒平を評価しました。

 

 

 

そして「逐一確認していますが、大丈夫と返されてしまい、何を考えているのかわかりません。成果より協調性のなさが目立っていて、課題が山積みだと思います。私の力量不足です。申し訳ありません。」とプリセプターとしての不甲斐なさを謝罪しました。すると、「栗原さん、いいかな?」と手をあげた同僚がいました。

 

 

 

同僚は、「それってよく言えば、自主的に動けるってことでしょ?患者さんのこともよく見てるし。改善点も自分なりに考えて、色々提案してくれたよ?まぁ却下しちゃったけど。」と以前あったことを話しました。「確かにプライド高そうだし、扱いやすくはないけどさ。」

 

 

 

「うまく尊重してあげたら伸びると思うよ。」と同僚は言いました。また他の同僚も、「これ言っていいか分かんないですけど…」と手を上げました。「少し前、私に軽くこぼしたことがあって…栗原がいっぱいいっぱいに見えるから、本人的にはサポートしたい気持ちらしいですけど、」

 

 

 

「予習も追いつかないって焦ってました。」と言われました。なにも知らなかったみおは、『ウソでしょ…』と思いました。「良いとこもちゃんとあるじゃん。」と同僚たちが話しているなか、先輩看護師が、「この前ね…。」と話し始めました。プリの恒平は、以前に患者さんに「ありがとうございます。」と声をかけているところを見かけたそうです。

 

 

 

「なぜ礼を言うの?おかしいだろ。」という患者さんに「きちんと薬を飲んでくれれば早く良くなります。僕らは良くなってもらいたくて、仕事してますから、”ありがとう”なんです。」と恒平は伝えました。その様子を見ていた先輩は、『上手に声かけできてるわね。」と声をかけると、恒平は、「さっきの…俺じゃないんです。」と言いました。

 

 

 

「栗原さんが言ってたんです。いいなと思って。栗原さんから教えてもらったんです。」と恒平が言っていた…。そんなやりとりがあったことも初めて知ったみおは、信じられず「そんなの…教えてないです…。」と困惑するのでした。

 

【7】に続く

 

 

【マンガ:小暮さきこ】

漫画家・デザイナー。

2008年に漫画家デビュー。

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原案:坂本綾子(看護roo!編集部)

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