猛禽ナースはなびかない|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(65)

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くるみちゃんの草壁先生への想いは…

くるみのところには先日医者コンで知り合った男から、デートのお誘いが絶えず来ていました。くるみは面倒くさいと思いながらも、『ツナギとしては使える…草壁先生のことも聞けるし、他にも医者紹介してもらえるかも…』と考えて、しぶしぶ会ってやることにしました。

会って食事をし始めましたが、やはりチャラい、品がないという印象は消えませんでした。くるみは男の子とを心底信じていません。男はどこかで女を下に見ていると思っています。いい車持ってるとか、どんだけ稼いでるとか、家柄自慢とか、そんなことでは釣られない…と彼の話を聞き流しながら、

『ペラッペラ…どうせペラッペラの女と結婚して、子どもつくってペラッペラの人生送るんだろーなコイツ』と思いました。彼はくるみに「どんな男がタイプ?」と質問してきました。くるみは、「草壁先生みたいな純粋なお坊ちゃまが好き♡汚れてないギラついてない品の良い人」と嫌味も含めて答えました。

すると彼は「それ俺のこと?」と勘違いするので、くるみはため息を付きながら、「…草壁先生みたいな人のこと言ってるんです。」と否定しました。彼は、「草壁なんて苦労知らずやめとけ、俺のような苦労人が一番」と言いました。そして奨学金と親からの借金も返して、親へ仕送りしていることも言いました。

彼は真面目な顔で、「君みたいな肉食系の女が一番タイプなんだ。頭がよくてクールで行動力も決断力もあった最高。」と口説くのでした。「頭がいい」と言われ、くるみは『実は秘かに誇ってた自分の長所を言われるほど、女子のハートを掴むものはない!』と分析して、彼を見定めました。

少し心が揺らいだものの、『実はそれを一番先に気づいて褒めてくれたのは、草壁先生なのよ!』と草壁先生がサラッと褒めてくれたときのやりとりを思い出したくるみ。『だから私の中では…』

『やっぱり一位は、二位に圧倒的差をつけて、草壁先生なんだ…』と思い、一人で強引に帰って行ったくるみなのでした。

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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