夫と出会ったきっかけ|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(50)

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今はもも子の悩みの種でしかない夫だけど、出会った頃は…

いつもは仕事の終了時刻になるとバタバタと帰るもも子でしたが、今日は「家に帰りたくない」と憂鬱そうです。同僚の松本さんが理由を聞くと、「かず君といるのはいいんだけどさ、旦那といるのがもうストレスで…。」と話し始めました。

「いなくても家散らかしたまま出てかれるとイラつくし、帰ってきてもなにもしないからイラつく…。」ともも子は不満を漏らしました。松本さんが「そもそも何で結婚したの?出会いは?」と結婚の馴れ初めについて質問すると、もも子は少し言いにくそうに「患者さんの家族です。」と打ち明けました。

旦那は、もも子が昔担当した癌で亡くなった患者のいとこで、しょっちゅうお見舞いにもきていました。亡くなったときもとても悲しんでいたので、励ましたりしたのが出会いでした。もも子は「もちろん、私はこの時特別な感情は一切ない!」と潔白を訴えると、松本さんは「そうか、向こうには刺さったのね、もも子の行為が…」と納得しました。

その後、街で偶然会ったり、行きつけのカフェの店員さんの友人だったり、決定的だったのは、幼なじみの彼氏の友人として飲み会で再会したことでした。

この状況に、2人は『もしやこれは運命なのでは!?』と感じました。すると旦那は「さずがにいとこがお世話になった看護師さんに声をかけるのはまずいと思ってたんですが…連絡先を教えてもらえませんか?」と切り出しました。もも子は、さすがにナースと患者の親族というのは…と戸惑ってすぐには答えられませんでした。

『でもこの状況って、ナースと患者の親族というのがなければ、基本よくある出会いのひとつなわけで…』と考えてしまうもも子。旦那が「でしたら、もも子さん焼肉好きだって言ってたので、まずは焼肉からどうですか?」と提案すると、焼肉が大好きなもも子は、一瞬でつられてしまったのでした。

焼肉につられてデートに行くことを決意したのがきっかけと聞き、松本さんは「やだやだ、食い意地張ってる女って…。要するに肉に負けた女か。」と呆れて言いました。「肉なら負けていいもん、焼肉大好きー!」と反抗するもも子。その会話を偶然通りがかった草壁先生が聞いていました。

草壁先生は、もも子の声を聞きながら『もも子さん、今日も元気だなー。そうか、焼肉が好きなのか。そうか…なるほど…。』と何か考えているようでした。 もも子はというと、松本さんに「肉々うるさい!」と一喝されたのでした。

 

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【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

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