妻が風邪でダウン。その時、夫は…?|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(34)

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陰湿なイジメ師長との戦いを終えたもも子。これでひと安心、と思いきや…

青木師長と共に浜田師長を告発し、無事に外来に平安が…そう簡単にくるわけもなく浜田師長の後任は、使えないと有名な師長が就いたのでした。

「外来の後任は、また誰かが告発するんじゃないかって皆渋ったみたい」と尾田さんにも嫌味を言われたもも子は、『私だってしたくて告発したわけじゃない…。できれば穏やかに過ごしたかったのに…。』と項垂れます。息子のかず君にもゴハンと催促されますが、その日、もも子はだるくて何もやる気になれませんでした。

もも子は、疲れがどっと出たように感じつつ、何とか夕飯の準備を始めますが、シバリングや倦怠感もあり、『私…コレ風邪じゃない?』疑い始めました。体調が悪く、ぼーっとしているともも子の夫が帰ってきました。

夫は帰って早々食卓を見るなり、「何だ、また今日も手抜きかー。まぁ忙しいなら仕方ないけど…。」と愚痴をこぼしました。その後、もも子の顔をみて、「てかもも子。顔色悪いぞ、大丈夫?」と心配する夫にもも子は、「…風邪っぽくて、熱あるかも。」と打ち明けます。

「また手抜き」と夫にさり気なくヒドイことを言われ、『くやしい…ケンカして言い返してやりたい』と思いますが、今はその気力がありません。頭も痛いし、だるいため、いつもの風邪と違う気もしながら、夫に言われるがまま、布団に横になりました。

もも子は、『絶対に浜田師長のせいだ…あいつとの戦いに精根つき果てて、疲れがどっと出たんだ…』と苦しんでいます。うなされるように「なんであたしばっか…。喉が乾いた…水」と目を覚ましましたが、近くにはなく、『水分は病人の基本だろー』と夫を心の中で責めながら、水を飲むため布団から辛い体を動かしました。

もも子は、『私がいつも看病する時は、こうセッティングするのに…あいつは何でやってくれないのか…』と心の中で文句を言いながら、壁を伝うようにリビングに行くと、そこにはビールを持った夫の姿が。

まさかの光景に「ハ…ハァ!?」と大きな声を出してしまいました。その状況で、「あれ?起きて大丈夫なの?」とのほほんとしている夫にもも子の我慢も限界。「大丈夫じゃなーい!!」と涙が溢れて止まらないもも子なのでした。

 


【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

 

看護roo!での連載に、「ブランク16年の私が看護師に復帰した話」「おうちで死にたい~訪問看護の現場から~」「モンスター患者~みんなが困り果てた金田さんのこと~」。
 

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