家族を説得|マンガ・こくせん!~黒衣の戦士~【2】

前回のお話

ナイチンゲールの時代、看護婦は…。

マンガ・こくせん!~黒衣の戦士~第2回タイトル:家族を説得。1853年ロンドン当時の看護婦は、未亡人やクビになったメイド、シスターがなる職業でした。しかし、ナイチンゲールは、裕福な家庭で育ち、美しい容姿と話術が魅力的で、社交界で知れ渡った存在でした。「もちろん、看護婦になることは家族に反対されましたが説得して今にいたります。」と微笑むナイチンゲールに対して、『説得……?』と訝しげなローラ。

「看護婦になるのを許可しないなんて、あの人に言うしかないわね。」と父に凄むナイチンゲールと、胃をキリキリさせながら「勘弁してくれよ」と嘆くナイチンゲールの父親を想像して、『説得というより脅迫では?』と呆れるローラだったのでした。

 

かげ解~看護師のかげさんの解説~

ナイチンゲールの生家が裕福であったことはさまざまな書籍に記されています。

しかし、いわゆる「お嬢様」のイメージとは異なり、彼女は根っからの戦略家でした。

看護師になるために家族を説得する際にも、その手腕を発揮。

“あの人”についてはまたのお話でご紹介します。

 

【作:かげ】Twitter

総合病院で働き、絵を描く看護師です。医療の勉強に役立つ(てほしい)絵や仕事でのほっこり話などを発信しています。

 

(編集部注)この物語は史実を基にしたフィクションです。現代では「看護師」という表記を使用しますが、作中の時代背景を鑑み「看護婦」という表記を使用しています。

 

【参考文献】

1)リン・マクドナルド 著, 金井一薫 監訳:実像のナイチンゲール.現代社, 2015

2)金井一薫 著:ナイチンゲール看護論・入門 “看護であるものとないものを見わける眼”.現代社, 2006(第1版第21刷)

3)湯槇ます, 他 訳:フロレンス・ナイチンゲール=看護覚え書:看護であること、看護でないこと(改訳7版).現代社, 2015

SNSシェア

コメント

0/100

マンガトップへ

掲示板でいま話題

他の話題を見る

アンケート受付中

他の本音アンケートを見る

今日の看護クイズ

本日の問題

◆脳・神経の問題◆ホルネル症候群の症状で、誤っているものはどれでしょうか?

  1. 病側の眼瞼下垂
  2. 病側の眼裂狭小
  3. 病側の散瞳
  4. 病側顔面の発汗低下

10546人が挑戦!

解答してポイントをGET

ナースの給料明細

8971人の年収・手当公開中!

給料明細を検索