赤ちゃんができたのは良いのだけれど…|マンガ・ママナースもも子の今日もバタバタ日誌(2)

(前回の話は▶コチラ

ナース7年目のもも子。妊娠が発覚し、急激な変化に戸惑います。

 

ママナースもも子の今日もバタバタ日誌。第2話。赤ちゃんができたのは良いのだけれど…。妊娠にたことはおめでたいこと!!のはずが…周りの反応や急すぎる展開にちょっと戸惑う…。もも子は贅沢なのかな…と弱気になってしまいます。するとお腹にチクッとした痛みが。

 

「なんだろう…チクチクしたこの痛み。まさか流産したとか!?」と考えていると師長から呼び止められたもも子。「あなた産休に入るなら、ここ(混合病棟)じゃなくて外来に移ったほうがいいと思うの。夜勤とかしばらくできなくなるでしょ?」と言われ、せっかく積み上げたキャリアが無駄になっちゃう…「私ここでまだやりたいです…」と伝えます。

 

家に帰ってから夫に伝えます。「とりあえず待ってもらってるところ…。外来がイヤってわけじゃないけど、まだ病院で勉強したいよ」すると「思いきってやめたら?そんな病院。だって看護師なんていくらでも再就職できるじゃん?」無責任なその言葉にイラッとしたもも子。「できないよ!!今見たく大きな病院は少ないし、同期はどんどん先に行くし…」と嘆くと、夫から「嬉しくないの?もも子は。だってもも子の口から出るのは不安と愚痴ばっかりじゃん。子供が産まれるんだよ!!結婚して家族になるんだよ僕ら!!」と言われて、涙が出てしまいます。

 

もも子も言い返します。「そうだけど…だって本当に不安なんだもん。私がママになるとか…」と夫が飲んでいた缶を奪って飲もうとしますが…「あっそれ酒!!」とあわてて飲むのをやめます。こんなとこにも影響がある。うさ晴らししたいよーと思うもも子。

 

グチグチ言ってる自分も嫌だ。そう気を取り直したもも子は、元産科にいた同期に相談してみると「え?妊娠初期にチクチクした痛みがするかって?さては妊娠したな?」と聞かれます。「なんでそう思うの?」と聞き返すと「彼氏いてこの話されたら、そう思うし、なんか最近イライラしたりクヨクヨしたりしてるじゃん?」と言う答えが。「自分でもいきなりな展開ばかりでついていけないよー」と弱音を吐くと「皆そうだよ。でも、いろいろな妊婦さん見てるけど、10代の学生さんでも40代のバリキャリさんでも戸惑いながらもだんだんお母さんの顔になっていくよー大丈夫だってー」と慰められます。

 

「でも師長にいきなり外来って言われて。今まで病棟で頑張ってきたし、リーダーとしてもこれからキャリア積みたかったのに…」というもも子の言葉に、「子育てだってキャリアだよ。母親になってみて分かることたくさんあると思うよ。ナースは夜勤のせいか生理不順の人も多いでしょ?子供が欲しい時にできるとは限らないよ。」

 

「まっとにかく、おめでとう!」と祝福され、「子育てだってキャリアのひとつ…」その言葉に背中を押され、もも子は外来に異動し、産休までは日勤のみで働くことになりました。

 

 

 

次回に続く

 


【著者プロフィール】

広田奈都美(ひろた・なつみ) HP

漫画家・看護師。某地方総合病院にて勤務後、漫画家としてデビュー。著書は「僕達のアンナ」(集英社)、「お兄ちゃんがコンプレックス」、「ママの味・芝田里枝の魔法のおかわりレシピ」(秋田書店)他。

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