小項目が新設!看護の統合と実践の出題項目を解説|107回看護師国家試験出題基準変更点

出題基準は4年ごとに改定されており、新基準は、第107回(2018年)の看護師国家試験から適用されます。

在宅看護論に引き続き、最終回は「看護の統合と実践」の項目についてお伝えします。

 

変更点まとめ

一般・状況設定問題編(11)

 

今回の改定で、小項目が追加されて出題範囲が具体的になりました。より臨床に近い内容になったといえるでしょう。

ひとつずつ、一緒に確認していきましょう(詳細は原典〈PDF〉をご覧ください)。

 

 

 

〈1〉看護におけるマネジメント    

看護師国家試験 看護の統合と実践〈1〉看護におけるマネジメント 出題基準変更点の図表

基礎看護学と重複していた看護マネジメント分野が、この科目に集約されました。

「病院機能評価」「診療報酬制度」(医療・看護の質保証)、「認定・専門看護師の資格と活動」「特定行為に係る看護師の研修制度」(人材育成・活用)あたりが出題されそうです。

 

 

〈2〉災害と看護    

看護師国家試験 看護の統合と実践〈2〉災害と看護	 出題基準変更点の図表

災害については、母性看護学や老年看護学などでも出題範囲となっていることから、この科目では、具体的に現場でどのような処置を行うかが問われるでしょう。

「災害各期(超急性期・急性期・慢性期・静穏期)の特徴」(災害各期の看護)も頻出です。

 

 

〈3〉国際化と看護

看護師国家試験 看護の統合と実践 〈3〉国際化と看護 出題基準変更点の図表

日本にいても外国人を看護する機会は今後増えていくことが予想されます。国際社会でどんな医療問題があるかという視点や「文化を考慮した看護」(多様な文化と看護)が必須となってくるでしょう。

「国際機関の役割」「政府開発援助〈ODA〉を通じた開発途上国援助」(国際協力活動と看護)もおさえておきましょう。

 

 

〈4〉各領域(A~J)の看護の統合

看護師国家試験 看護の統合と実践 〈4〉各領域(A~J)の看護の統合 出題基準変更点の図表

新設された項目です。[災害+小児看護学][国際化+母性看護学]など、より臨床に近く、判断プロセスが重視される複合的な問題が出題されることが予想されます。

問題の文章量は増えそうですが、問題と選択肢を丁寧に読み、必要な情報とそうでない情報を取捨選択すれば、解答の糸口は必ず見つかります。

 

 

***

出題基準変更点の解説は以上です。

苦手な科目の復習に役立ててください。

看護roo!は受験生のみなさんの健闘を祈っています!

 

【看護roo!編集部】

 

 

(参考)

「保健師助産師看護師国家試験出題基準平成 30 年版」の改定概要について(厚生労働省)

看護師国家試験出題基準(平成26年版、厚生労働省)

看護師国家試験出題基準(平成30年版、厚生労働省)

 

 

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