“サボる人”は組織に必須の存在だった?働きアリで驚きの研究報告
「どうしてわたしばっかりこんなに忙しいの!」
「同じ病棟の〇〇さんはいつもサボってばかり」
組織で働いていると、どうしても特定の人に業務が集中してしまうことがあります。
負担が増える人にとっては、「不公平よ、何とかして!」となるのも無理はありません。
ところが組織の継続には、こうした“サボる人”の存在が必要であるという説が提唱され、注目が集まっています。
サボる人がなぜ必要かということの説明の前に、有名な「80対20の法則」を改めてご紹介したいと思います。
これは結果の80%は原因の20%から生じるという法則を説いたもので、パレートの法則と呼ばれます。
日常生活のあらゆるシーンにあてはまる80対20の法則
この法則は、日常生活のあらゆるシーンに当てはめることができるといわれています。例えば次のようなものです。
・売り上げの80%は、全顧客の20%によって生み出されている
・仕事の成果の80%は、20%の従業員の努力によって生み出されている
・事故原因の上位20%を解決すれば、事故の80%は解消する
・社会全体の所得の80%は、20%の高額所得者に占められている
・離婚経験者の80%は、全カップルの20%に集中している(離婚を繰り返す人が多い)
などなど。
社会における多くのシーンに見られる80対20の法則ですが、なんと働きアリやミツバチの社会にも同じことがいえるそうです。
「働きアリ」は全員が働いているわけではない
「働きアリ」というと、どのアリもみんな一生懸命働いているイメージがありますが、実はそうではありません。
北海道大学の長谷川英祐准教授によれば、働きアリのうち特によく働く2割のアリが、すべてのエサの8割を供給しているということです。
さらに、働きアリの社会では「一生懸命に働くアリ」:「普通に働くアリ」:「サボっているアリ」の割合が2:6:2の割合になっていることもわかりました。
この割合は常に一定で、働くアリだけを集めても一定の割合がサボるアリになり、サボるアリだけを集めても一定の割合が働きアリになることなども分かっています。
マジメなアリだけのコロニーは滅亡の危機!
長谷川氏による最新の研究では、組織の維持には「サボっているアリ」の存在が必要不可欠であるという衝撃の事実も明らかになりました。
研究によれば、「一生懸命に働くアリ」だけを集めていっせいに働かせると、すべてのアリが同時に疲れて働けなくなる時間ができてしまい、卵の世話などコロニーの維持に不可欠な仕事が中断され、コロニーの消滅が早まることがわかりました。
交代要員としての存在価値がある
これに対して組織にサボっているアリがいるコロニーでは、働き者のアリが疲れて動けなくなると、途端に「サボるアリ」が「働きアリ」へと変化して、重要な仕事を引き継ぐことがわかったのです。
アリの生態と人間社会を単純に比較することはできません。
ですが「自分ばかりが忙しい」とストレスを感じた時は、少しだけ働きアリの法則を思い出してみるのはいかがでしょうか。
もちろん人間社会では仕事のできる人間が疲れたからといって、途端にサボり人間が働き人間に変化することは残念ながらなさそうですが。
【ライター:横井かずえ】
(参考)
働かないアリはコロニーの長期的存続に必須であることが判明(北海道大学プレスリリース)
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コメント
コメント一覧 (5)
2.3.4の方のコメントに同意です。
コロナ禍で人員が減っても、サボる蟻は不平不満ばかり…
全くスライドされる事なく、ただただ大変でした。
どんな神経してるのか…給料どろぼうとしか見えません?
やる気のないヤツはどんな状況になってもやらない。
正しくは、普段やらないからいざというときにやれない。
やる気のないヤツはやる気のあるヤツの生産性を食い潰してるだけ。
人間の場合だと常にサボっている人はどこ行ってもサボるし何の生産性もない
この手の研究の理論を人間に当てはめるのは無理がある。アリは本能だが人間は意識してサボり、働いたようなパフォーマンスまでやれる。
聞いたことがあります。
だからといって自分が疲れて倒れたら「サボりアリに任せるから良い」と思う気にはなれませんがね。