備えあれば憂いなし! 円満退職テクニック【交渉編】

直近のデータ(※)では、常勤看護職員の離職率は11.2%、新卒看護職員離職率も8.6%。つまり、約10人に1人は看護師を辞めてしまっています。

 

看護師の仕事を辞める場合だけでなく、職場を変える場合にも、新しい環境で心機一転スタートするためにまず超えなければならない関門が“退職”です。
退職することを決め、いざ「辞めます!」と表明しても、想像以上の強烈な引き止めにあうケースも。慢性的な看護師不足の医療機関が多い現状を考えれば、たしかに想像に難くありませんが・・・気持ちよく次のスタートを切るためにも、できれば円満に退職したいですよね。

 

そこで、退職を決めた“そのとき”に備えて、円満に退職できるテクニックを伝授!気持ちよく退職できる、円満退職の第一関門「交渉編」からチェックしていきましょう!

 

円満退職ステップ【1】「退職交渉」3つのテクニック

看護師専用Webマガジン ステキナース研究所 | 円満退職のヒケツ!【交渉編】

 

テクその1:徹底リサーチ! 転職のセンパイを見つけるべし

できれば同じ職場で、退職(転職)経験のある人にコンタクトを取りましょう。引き止めの度合いは、施設や病棟によってバラバラ。そのため、同じ職場を退職した人が一番正確な情報をくれると言っても過言ではありません。

聞くべきポイントは3つ。
「反対されましたか?」「どんな引き止めにあいましたか?」「どんな理由で交渉しましたか?」この質問を通して、自分なりの傾向と対策を組み立てるのです。

また、1人でも先輩を見つけておくと、後々交渉が難航したときに相談にのってくれる可能性もあるので、誰かに紹介してもらうなりして、今の職場にバレないように、退職のセンパイを見つけておくといいですね。

 

テクその2:理由こそ最大の武器!より具体的な説明を準備すべし

交渉が難航しそうだなと思ったときには、退職理由をより具体的な説明を用意しておくのも一つの手です。

例えば、「体調不良」が原因の場合、「心配した家族が仕事を続けること自体に反対しています。私自身ももう限界だと思っています」といったように、話す相手に情景が浮かぶように、詳細に伝えることがコツ。
相手に「これでは勤務に差し支えあるな」と、分かってもらえる説明がベストです。
ちなみに、センパイたちの理由は、円満退職テクニック【テッパンの理由編】をご参考に。

 

テクその3:いよいよ意思表示! “相談”ベースで挑むべし

まずは直属の上司(看護師長)に退職したいことを、“口頭”で伝えます。その後、病院によって異なりますが、看護部長との面談を経て、事務長面談へと進むのが一般的なので、一番関わりのあった直属の上司を味方につけて、問題なく辞められるよう協力してもらえたらベストですよね。

ですから、最初の意思表示では、まずは「ちょっとご相談が…」とソフトタッチで話し始めるのがコツ。(気持ちは分かりますが(^.^; )いきなり師長に退職届を突きつけるのは、絶対NGなんです!

そのほか、退職日の●●日以上前に意思を伝える、といった「就業規則の確認」や、交渉相手である看護師長さんや看護部長さんの性格や考え方を、あらかじめ「分析しておく」のも大事なポイント。


兎にも角にも、円満退社への第一歩は「交渉」から。
上記3点を押さえて、スムーズな交渉を進められますように…。

 【看護roo!編集部】

 

(※)…社団法人日本看護協会「2010年 病院における看護職員需給状況調査」より
 


【円満退職テクニック 他の記事】

Vol.1 退職交渉編

Vol.2 退職理由編

Vol.3 引き止め対策編

 

 

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