最終更新日 2019/09/30

下顎反射

下顎反射とは・・・

下顎反射(かがくはんしゃ、jaw jerk reflex)とは、腱反射(筋伸張反射)の一つである。咬筋反射ともいう。

 

三叉神経に由来する病的な反射。

 

下顎反射は、腱反射の検査に用いられる。患者に口を半分ほど開いた状態で楽にしてもらい、患者の下唇の下で下顎に左第2指の指先掌側を水平にあてがう(検者が右利きの場合)。そして自分の指のDIP関節付近をハンマーで叩くと、口が軽く閉じる。錐体路障害や仮性球麻痺などで反射が亢進する。健常者では反射がないか、軽度の下顎上昇を認める1)~2)
筋萎縮性側索硬化症(ALS)では下顎反射が亢進することがあるため、診断に役立つ3)

 

引用参考文献
1)医療情報科学研究所編. 病気がみえるvol.7・神経. メディックメディア,2011, 501p.(ISBN9784896323580)
2)“「神経学的検査チャート作成の手引き」”.日本神経学会.
3)“筋萎縮性側索硬化症(ALS)(指定難病2)”.難病情報センター.

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