最終更新日 2019/07/29

ナラティブ・ベイスト・メディスン

ナラティブ・ベイスト・メディスンとは・・・

ナラティブ・ベイスト・メディスン(ならてぃぶべいすとめでぃすん)とは、ナラティブに基づいた医療(物語りと対話に基づく医療)のことである。NBM(Narrative Based Medicine)。

 

患者が語る「病気になった理由」、「経緯」、「症状」、「病気についてどのように考えているか」といった物語から、患者が抱える問題を全人的に(身体面だけでなく、精神や心理状態、社会的立場などを含むあらゆる要素から)把握し、治療方法を考える医療のこと。患者と医療従事者が対話を通じて良い関係性を作り、双方が満足の行く治療を行うことを目的としている。

 

NBMの考え方は、従来の医療が科学的根拠(エビデンス)に基づく診断・治療(EBM)を重視してきた結果、科学的根拠に基づいた医療を行っても、患者の満足度が上がらず、医療従事者もやりがいや達成感を感じづらかったというジレンマから起こった考え方である。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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