介達痛とは・・・
介達痛(かいたつつう、indirect pain)とは、骨折の患部から離れた場所を刺激した際、患部に生じる痛みのことである。軸圧痛ともいう。
骨折が疑われる骨の長軸に沿って末梢部から圧力をかけると、骨折部の断端が刺激され、患部に痛みを感じることがある。この痛みが介達痛である。介達痛を認める場合は、骨折の可能性があると推察することができる。こうしたことから、介達痛の観察は骨折の診断の一助となる1)2)。
介達痛は骨折だけでなく、骨や骨周囲の炎症、腫瘍、半月板や関節軟骨といった関節内構成物の損傷などでも認めることがある3)。
引用参考文献
1)医療情報科学研究所編.病気がみえるvol.11 運動器・整形外科.メディックメディア,2017,500p.(ISBN9784896326321)
2)永井良三ほか監. 看護学大辞典.第6版,メヂカルフレンド社,2013,2400p.(ISBN9784839214784)
3)伊藤正男ほか編.医学書院 医学大辞典.第2版,医学書院,2009,3538p.(ISBN9784260005821)