最終更新日 2019/07/29

カーデックス

カーデックスとは・・・

カーデックス(かーでっくす)とは、看護現場(主に病棟)で使われる記録類のひとつである。
患者に関する情報や治療内容、実際に行われた処置、看護計画などを、患者ごとに1枚の紙にまとめ、病棟の患者全員分の用紙を専用ファイルにはさんだもの。申し送りと並ぶ、看護師間の情報伝達手段とされる。

 

カーデックスは、本来、ファイルの1つの商品名でしかなかったが、看護の現場でこのような特有の使い方をしたのが定着し、現在では記録方法の1つとして浸透したといわれている。

 

カーデックスは、取り外しのできるカード(用紙)からできており、カードの端が一枚ごとに少しずつずれて見出しのようになっているので、そこに患者名などが書きこまれ、個々の患者のカードを開いて見る際に便利になっている。

 

ただ、カーデックスは紙のカードに手書きで記入するため、転記ミス、誤情報、記載漏れの恐れがあり、電子カルテなどによる情報共有に切り替えていくべきとの意見もある。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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