一回拍出量とは・・・
一回拍出量(いっかいはくしゅつりょう、stroke volume;SV)とは、心臓の左心室が1拍の収縮によって大動脈へ拍出する血液の量のことである。一般的に一回拍出量は子どもから大人へと成長するに伴い増加する。単位はmLを用いる。
成人のヒトの一回拍出量は、安静時かつ仰臥位で約70mL、正常値は60~130mLとされている。しかし、一回拍出量は個々の体格により正常値は変動するため、心機能や血行動態の指標として推定することはできない。通常は、心係数を用いて血行動態を把握する。