ナースセンターとは・・・
ナースセンター(なーすせんたー)とは、保健・医療・福祉サービスを提供する看護師、保健師、助産師を確保するため、これら看護職員の就業促進と、看護に関する知識向上を目指して実施・運営されている団体のことである。1992年に制定された「看護師等の人材確保の促進に関する法律」に基づき設置された。
ナースセンターは、日本看護協会が運営する中央ナースセンターがあるほか、各都道府県の看護協会が運営する都道府県ナースセンターがある。
ナースセンターが行っている事業は以下の3つ。
ナースバンク事業
看護師の就職を支援する、職業紹介サービスのこと。仕事を探している看護師と看護師を募集している病院・施設をつなぐサービスで、看護職員であれば無料で受けることができる。
また就職にあたり、ブランク期間が長いなどの理由から再就職に不安を持つ看護師のために、研修会や就職相談会なども行っている。
ナースバンクで仕事の紹介を受けるには、各都道府県のナースセンターに出かけて直接利用するほか、インターネットのe-ナースセンターを利用して申し込む方法がある。
訪問看護支援事業
訪問看護サービスの普及とともに、訪問看護師は今後ますます必要とされていくと考えられる。ナースセンターでは「看護師としての経験・資格を生かして訪問看護の仕事にチャレンジしたい」といった方向けに、訪問看護師としての知識やスキルを教える「訪問看護師養成講習会」を実施している。
また、訪問看護師どうしの情報交換の場として交流会を開催する地域もある。
「看護の心」普及事業
看護の道に進みたい学生、社会人のための進路相談を受け付けているほか、毎年5月12日の「看護の日」に合わせて、病院、クリニック、老人保健施設などで看護の一日体験を行っている。