眼圧とは・・・
眼圧(がんあつ、ocular tension)とは、房水の循環によって常に一定に保たれる眼球内の圧力のことである。
眼では常に毛様体から房水という液体が分泌され、眼球内を循環し隅角の線維柱帯を経てシュレム管から排出される。この房水の循環により、眼圧は常に10~21mmHgの範囲で保たれている。眼圧は日内変動があるが、前記の眼圧範囲内で概ね一定に保たれていれば正常な状態とされる(図1)。
また、眼圧は眼球の球形を維持し、角膜の湾曲度、透明性、屈折力が保つ役割がある。眼圧は、言わば「眼の硬さ」を表している。
房水の排出が障害されると、眼圧が高くなる。眼圧が高いことが原因で発症する疾患の代表が緑内障であり、視神経に障害が生じる。
図1房水の循環