最終更新日 2019/08/20

抗真菌薬

抗真菌薬とは・・・

真菌薬(こうしんきんやく、antimycotic drug)とは、真菌の増殖を阻害する薬剤である。
抗真菌薬は、人と同じ真細胞からなる真菌を攻撃する薬剤であるため、どうしても人の細胞も攻撃することとなり、結果、副作用が強くなるのが問題であった。しかし、近年これらの副作用を克服する抗真菌薬が開発されている。

 

一般的に酵母様真菌よりも糸状菌の方が、治療が難しい。ただし、逆に言えば、糸状菌に効果のある抗真菌薬は酵母様真菌にも効果があるといえる。

 

抗真菌薬はアゾール系、ポリエンマクロライド系、キャンディン系、ピリミジン誘導体の4つのグループに分けられる。それぞれの代表的な薬剤と特徴を表1に示す。

 

表1日本で使われている主な抗真菌薬

日本で使われている主な抗真菌薬

執筆: 柳井真知

神戸市立医療センター中央市民病院 救命救急センター医長

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