最終更新日 2018/10/26

点滴静注腎盂造影

点滴静注腎盂造影とは・・・

点滴静注腎盂造影(てんてきじょうちゅうじんうぞうえい、drip infusion pyelography;DIP)とは、造影剤を静脈から点滴してレントゲンを撮像することで、腎機能や腎盂・尿管・膀胱の形態を調べる検査のことである。

 

検査方法

まず、KUB(kidney ureter bladder:腎尿管膀胱部単純撮影)と呼ばれる腎盂・尿管・膀胱を見るためのレントゲンを撮像し、検査前の状態を確認する。その後、静脈から造影剤を点滴投与し、体を循環した造影剤が腎臓から排泄され、尿管を通って膀胱に流れ、貯留するまでの一連の流れをレントゲン撮像する。これを点滴静注腎盂造影という。その際、立位や排尿後など条件を変えて複数枚のレントゲンを撮像する。なお、点滴造影の前後でレントゲンを撮ることで、検査前と検査後の状態を比較することができる。

 

調べられること

左右の腎機能、尿管結石の有無、尿管の走行や形態、膀胱壁の状態、残尿量などさまざまな機能や形態を調べることができる。

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