ゲンタマイシンとは・・・
ゲンタマイシン(げんたまいしん、gentamicin)は、アミノグリコシド系に分類される抗菌薬である。日本において商品名はゲンタシン®などがある。
作用機序は、細菌のタンパク合成を阻害することで効果を発現する。水溶性であるため腸管吸収率は極めて低く、経口投与では効果は得られない。
現在の医療では、重症の開放骨折に対する感染予防や、感染性心内膜炎に対して他の抗菌薬と併用してシナジー効果を期待して用いられることがある。
ゲンタマイシンは重篤な副作用を持つことでも知られる。聴神経毒性があり、難聴に至ることが報告されており、薬剤中止によっても改善は乏しいとされる。他には、腎障害を引き起こすことがあり、血中濃度を測定して投与量や投与間隔を調整する必要がある。