キャストとは・・・
キャスト(きゃすと、cast、casting plaster、plaster cast)とは、プラスチックとガラス繊維から構成される、骨折や疼痛のある捻挫を固定するための固定具である。一般にギプス(ぎぷす、gypsum、plaster)と呼ばれることもある。
形状・特徴
・包帯のようにロールされた状態で包装されており、触るとやや粘着性がある。
・水と接触すると硬化が始まる。
・硬化する際に発熱するので、患者に事前に説明しておく。
使用方法
・固定する部分を筒状の包帯で覆い、その上から綿状の包帯で下巻きを行う。
・キャストを包装袋から取り出し、水中でよく揉んで水を含ませる。
・キャストの幅の2分の1から3分の2くらいを重ねながら、体表を転がすように巻いていく。
・巻き終えたら、モールディング(体の形状に合わすよう両手で軽く圧迫していく)を行う。水に浸してから約3~4分で硬化が完了する。
注意事項
患部の過度な締め付けにより、患部より末梢部分の血流障害や神経障害(感覚障害や運動麻痺)、疼痛などを引き起こす場合がある。その場合は、ギプスカッターを用いて外すことを検討する。