最終更新日 2019/08/30

来院直後心肺停止

来院直後心肺停止とは・・・

来院直後心肺停止(らいいんちょくごしんぱいていし)とは、医療機関に来院直後、心臓または肺機能のいずれか、もしくは両方が停止している状態をさす。(cardiopulmonary arrest immediately after arrival:CPAAA)。

 

なお、医療機関の来院時に、心臓または肺機能のいずれか、もしくは両方が停止している状態は、来院時心肺停止(cardiopulmonary arrest on arrival:CPAOA)と呼ばれている。

 

症状

心臓機能が停止している場合

・意識の完全消失
・頸動脈・大腿動脈(乳児は上腕動脈)の拍動消失
心電図上で、心室細動、心静止、無脈性電気活動(EPA)または、無脈性心室頻拍が確認される。

 

肺機能が停止している場合

自発呼吸の消失が認められる。ただし、心停止後の数分間は、あえぐような呼吸の死戦期呼吸をしている場合がある。

 

処置

心肺蘇生法を開始し、人工呼吸器の管理や薬剤投与などが行われる。
しかし、生存できるのは僅かで、回復後も後遺症が残る場合がある。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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