最終更新日 2018/03/19

視力検査

視力検査とは・・・

視力検査(しりょくけんさ、visual acuity test)とは、ランドルト環(誰もが見たことのあるアルファベットのCのようなマーク)を用いて行う眼の能力を測定する検査のことである。ランドルト環は世界共通の視力検査用の記号である。

 

日本での視力は、確認できる最小視角の逆数で表され、視力=1/視角(分)である。

 

具体的には、ランドルト環までの距離とランドルト環の切れ目(Cのようなマークの隙間の部分)の幅で視角を決定する。5m離れた位置から直径7.5mm、文字の太さ1.5mmのランドルト環の文字の切れ目の幅1.5mmが作る視角を1分(1分は1度の1/60の角度)とし、切れ目が確認できれば視力1.0である。

 

 

 

視力検査で1番上にあるランドルト環は1.0用のものの10倍の大きさ、つまり0.1用のものである。0.1用のランドルト環の切れ目がわからない場合は、距離を変えて測定する。4mでは視力0.08、3mでは視力0.06という具合になる。

 

なお、視力0.01未満では指の本数を確認することができる距離で表す指数弁、目の前で手のひらを動かし、その動きがわかれば手動弁、明暗を区別できれば光覚弁とする。
指数弁や手動弁、光覚弁では「数字で視力を表すこと」は困難である。

執筆: 水 大介

神戸市立医療センター中央市民病院  救命救急センター医長

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