最終更新日 2019/08/30

酸素テント

酸素テントとは・・・

酸素テント(さんそてんと)とは、高流量の酸素を流す酸素吸入のこと。長期にわたり酸素療法を行う場合に適している。
未熟児や乳幼児に使用する場合が多い。
※高流量
単位時間に移動する(流し込む)液体や気体の体積・質量を大きく(多く)すること。その逆は低流量という。

 

使用方法

テント内の酸素濃度を40~50%に保ち、炭酸ガス濃度を1%以下にする。そのために、最初の20~30分は酸素を15L/分流し込む。その後は10~12L/分とする。
酸素濃度測定器で連続的に測定するとよい。

 

注意点

・テントに漏れがないようにする。
・温度は20~22℃、湿度は60%ほどに保つ。
・患者の看護のためにテント内に入る時は、テント内酸素濃度が低下するので、酸素流量を15L/分にする。
・火災防止のため、電気器具やカイロなど火気の使用は禁止する。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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