最終更新日 2019/09/30

アダルトチルドレン

アダルトチルドレンとは・・・

アダルトチルドレン(あだるとちるどれん)とは、虐待やアルコール依存症の親など、子供の成長 に悪影響を及ぼす親(機能不全家族)の下で育ったために、大人になってからも心的トラウマを抱えたままの人を指す。ACとも呼ぶ。

 

本来、子供を守りサポートしてくれる存在であるはずの親から守ってもらえなかったという経験から極めて自己評価が低いまま大人になり、他人からの評価に過剰に反応してしまう。そのため、良好な人間関係を保つことが困難なケースが多い。

 

もともとはアルコール依存症の治療過程でできた言葉であり、アルコール依存症の親に育てられた人のことを指す言葉として生まれたもの。

 

アダルトチルドレンのタイプ

アダルトチルドレンの分類には諸説あるが、以下のような5タイプに分類されることが多い。

 

(1)ヒーロー

真面目ないい子を演じてしまうタイプである。完全主義で仕事依存に陥りやすい。

 

(2)スケープ・ゴート (身代わり)

親が十分に注目してくれないことに傷つき、問題行動によって注目を得ようとするタイプ。

 

(3)ロスト・チャイルド(迷子、忘れられた子供)

自分の存在に自信が持てないタイプ。常に、「自分はいなくてもいい存在」と思い続ける。

 

(4)マスコット / ピエロ(道化師)

おどけたしぐさで場を和ませる。周囲の注目が得られないと不安になる。

 

(5)ケア・テイカー(世話焼き)

人のために行動するのが得意だが、自己主張が弱い。

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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