最終更新日 2019/07/29

ベッドコントロール

ベッドコントロールとは・・・

ベッドコントロール(べっどこんとろーる)とは、病床を効率的に運用するための管理・調整のことである。病床管理、ベッド管理とも呼ぶ。入院患者の受け入れをスムーズに進めたり、退院情報を把握することで、ベッドを効率よく稼働させる業務である。

 

病院収入の半数以上を占める入院収入に直結する重要な業務の一つ。病棟勤務の場合、ベッドコントロールを念頭に置いて患者の入退院、転棟・転出を考えることが必要となる。特に管理職になるほどベッドコントロールを考えることが求められる。

 

看護師長などが行う場合もあるが、規模の大きい病院の場合は、ベッドコントロールをするための専門部署を設け、一元的に管理することも多い。

 

スムーズな入退院、転棟・転出のために、各診療科の医師や各病棟・外来看護師、社会福祉士、医療相談室などさまざまな職種と連携を取ることが必要である。
病院だけでなく、介護保険施設などでもベッドコントロールは重要である。

 

ベッドコントロールに該当する主な業務

緊急入院患者のベッド調整・確保

入院治療が必要となった患者がスムーズに入院できるよう、救急外来看護師・病棟看護師などと連携することが必要となる。

 

予約入院のベッド調整

外来看護師などと連携し、空き病床を作らず、スムーズに患者が入院できるようマネジメントすることが重要になる。

 

転棟・転出の調整

患者が自力で動けるかどうかなど重症度の違いによって、転出などに要する労力も異なるため、慎重な判断が求められる。

 

退院予定の把握

病棟看護師などと連携し、リアルタイムに情報を把握する必要がある。
 

執筆: 永澤成人

東京慈恵会医科大学医学部 看護学科老年看護学助教

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