ナースプラクティショナーとは・・・
ナースプラクティショナー(なーすぷらくてぃしょなー、Nurse Practitioner;NP)とは、通常の看護業務に加え、限定された薬の処方や検査の指示を出す権限を持つ看護師のことである。法律改正を伴う新たな仕組みであり、日本ではいまだ制度化はされていないものの、医師不足が深刻化するなかで、看護師が簡単な初期診療を行うことが医師の負担軽減につながるとして注目されている。
海外ではすでにNPの導入が進んでおり、米国では数多くのNPが活躍しているほか、韓国やタイなどでもNPの制度が広がっている。
一方、日本では医師法により看護師の診察は認められていない。しかし、都市部から離れた遠隔地や医療過疎地などで必要な医療サービスを提供する体制を整えていくためには、NPの導入が欠かせないとの考え方もある。こういった流れを受けて、2008年、大分県立看護科学大学では全国に先駆けてNPプログラムを開発し、大学院での教育を進めている。