飛蚊症とは・・・
飛蚊症(ひぶんしょう、muscae volitantes)とは、視野に虫のようなものが飛んでいるように見える症状のことである。
原因としては1)加齢による生理的なものと2)疾患による病的なものがある。
生理的な飛蚊症
眼球内にある硝子体はほぼ水分であるが、一部線維を含んでいる。この線維が加齢とともに水分から分離し空洞を形成する。これが進行すると線維の塊が硝子体内で浮遊している状態になり、これが飛蚊症の原因となる。この生理的な飛蚊症は消失することはないが、慣れると自覚しない程度である。
病的な飛蚊症
網膜剥離や硝子体出血、ぶどう膜炎など失明につながる疾患の症状として出現することがある。このため飛蚊症を自覚した場合は、一度眼科受診が必要である。