最終更新日 2019/09/30

開腹術

開腹術とは・・・

開腹術(かいふくじゅつ、laparotomy;lap)とは、腹壁を切開して腹腔内の治療を行う手術方法である。切開方法には主に交差切開法や腹部正中切開、傍腹直筋切開などがある。

 

執刀医が患部を直接見ることができるため、触った感覚を確認しながら治療が進められる点がメリットである。また、患部を広く見渡せるので、出血などがあってもいち早く対応することができる。腹腔鏡手術と比べて手術費用が安く済むことも利点である。

 

一方で、ある程度の大きさの傷ができるため、身体の負担が大きくなること、手術後の痛みなどがデメリットとして指摘される。

 

開腹する際、腸管が空気に触れることによって治癒過程で癒着を起こし、腸閉塞などの合併症が発症する危険もある。

 

 

引用参考文献
1)中村威.手術療法.系統看護学講座 成人看護学5 消化器.第14版,医学書院,2017,128.(ISBN9784260020008)
2)診療について.国立がん研究センター 中央病院.

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